【読むだけですっきりわかる戦国史】戦国時代をわかりやすく解説!

戦国時代は日本の歴史の中でも人気が高いのですが、わかりにくく、複雑です。大学受験の時に日本史をガッツリ勉強した私ですが、あれから何年も経過してすっかり基本事項も忘れてしまいました。

もっと戦国時代のことを勉強したいなぁと思っているけどなかなか腰が重くて動けなかった時に、手を差し伸べてくれた本です。同じように、戦国時代をもっと大まかにでもいいから流れを使いみたい人におすすめ。

戦国時代をわかりやすく説明解説!読むだけですっきりわかる戦国史

読むだけですっきりわかる戦国史 (宝島SUGOI文庫)

私がこの本を手にとったのは、2016年度の大河ドラマ、真田丸の予習のためでした。もともと歴史は好きでしたが、戦国時代はほとんど関心がなく幕末ばかりに夢中になっていたため、基本事項をもう一度おさらいしたいという理由です。

戦国時代に興味が無いのは歴史好きとは言えん!ということで、一念発起。まずは大まかな流れをわかりやすく理解しようと、タイトルに惹かれてこの本を手にとったという流れ。

戦国時代をわかりやすく解説してくれるけど、簡単ではない本

結論を先に行っておくと、確かにこの本は戦国史をわかりやすく解説してくれます。戦国史全体の流れをつかむという最初の目的は充分に叶えてくれました。(真田幸村が出てきたのは最後の最後のちょっとだけだったけど)

今後もこの本は必要なときとかわからない事が出てきた時に読み返すと思います。個人的に、必要なときに解説を探すような、手元においておくと便利な一冊という位置づけですね。

大河ドラマを始めとした時代劇ドラマ、ゲーム、アニメ、マンガ、趣味としての歴史、お城巡りなど趣味の範囲で戦国時代の歴史をわかりやすく理解し、より趣味を楽しむための本だと思います。

受験勉強が目的、歴史知識ゼロの人はこの本を読むのはおすすめしない

ただ、全くの知識ゼロでこの本を読むのははっきり言ってキツイ。難しすぎる。

この本が面白いところは織田信長が本格的に登場してくる後半以降なので、前半の応仁の乱から戦国時代突入までは長い上に聞き慣れない人名も多いので、知識ゼロの人が読むとほぼ100%挫折すると思います。何を言っているのかわからず、読み手が置いて行かれて訳がわからないまま読むのをやめてしまうでしょう。

根気強く読める人、後半だけ読みたい人、必要箇所だけ読みたい人なら大丈夫ですが、全くの知識ゼロで歴史もゼロから勉強するという人は、漫画から入った方がわかりやすいでしょうね。この本は「説明と解説はわかりやすいけど、内容は簡単じゃない」ので、注意してください。

受験勉強が目的なら漫画や参考書のほうが分かりやすいと思う

tookapic / Pixabay

この本は大学受験やテスト勉強のために読む本ではありません。全く役に立たないことはありませんが、どちらかというと勉強の戦国史よりは趣味の戦国史寄りだからです。

間違っても、受験勉強やテスト勉強で有利に立ちたいという理由でこの本を手にとっても、すぐに効果はないと思います。案外読むのも大変ですしね。そういう目的なら、もっと他の勉強に特化した日本史の参考書の方がイイと思いますよ。

 

読むだけですっきりわかる戦国史の内容と目次

やっと前置き終了。いざ、この本の中身へ!

  • 第一章 乱世到来 応仁の乱
  • 第二章 幕府瓦解 細川政権と三好政権
  • 第三章 戦国の先駆け 関東騒乱
  • 第四章 群雄割拠 東
  • 第五章 群雄割拠 西
  • 第六章 信長の天下布武
  • 第七章 天下統一の継承 史上最大の出世 豊臣秀吉
  • 第八章 天下分け目の合戦 家康 五十五年の雌伏より目覚める
  • 第九章 兵どもが夢の跡 大坂の陣 元和偃武

本のタイトルは「読むだけですっきりわかる戦国史」ですけど、ボリュームは全然すっきりしていません(笑)文庫本ですが、文字ぎっしりの410ページという大ボリュームです。

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1ページあたりの文字量が多いでしょ。しかもこの分量。

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説明はわかりやすけど、内容は簡単じゃないです。それと分量も多いから舐めてかかると返り討ちに遭いますよ!

舞台は室町幕府から大阪夏の陣まで

この本は戦国時代をわかりやすく解説する本です。でも始まりは室町時代の応仁の乱から、終わりは徳川幕府初期の大阪夏の陣までの約150年間が舞台。

鎌倉時代~室町時代~戦国時代の時代背景と経緯を振り返りながら政治史をわかりやすく解説してくれます。登場人物の人柄や性格、人間関係を中心に、

  • 室町幕府の足利将軍家
  • 細川氏
  • 山名氏
  • 上杉謙信
  • 武田信玄
  • 今川義元
  • 毛利元就
  • 織田信長
  • 明智光秀
  • 柴田勝家
  • 豊臣秀吉
  • 石田三成
  • 徳川家康
  • 武田勝頼
  • 上杉景勝
  • 淀殿

などそうそうたる面々を一人ひとり丁寧に解説します。ページ数を多く割いているのはやっぱり信長、秀吉、家康だけども。それに付随して色んな登場人物がどんどん出てきます。

大河ドラマに登場した面々と著者の毒舌コメントが面白い

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はもちろんのこと、大河ドラマでも登場した山内一豊、直江兼続、山本勘助、黒田官兵衛、江、前田利家などなども登場します。

政治史の解説は事実のみを淡々と述べていくので読み飽きてくるのですが、ところどころ著者の毒舌コメントや人物評、裏話や逸話が挟まってきます。

「この男、どうしようもない」とか「ひどい男もいるもんだ」とか「戦う気がないなら最初から臣従すればよかったのに」とか、言いたい放題でこれが面白い(笑)それが淡々とした文章に入ると、いいスパイスになっていてこの本の魅力をより強めているように感じます。

織田信長登場からが一気に面白くなる!!

戦国史なのに、織田信長が出てくるのが丁度半分を過ぎた当たり。ここからがこの本の面白いところで、後半は一気に読めます。この後半の戦国史は聞き慣れた人名や合戦も多いので、渡しの場合はスイスイ読めて、本当にわかりやすかったです。

この本の見せ場は上杉謙信と武田信玄あたりから徐々に面白くなって、織田信長登場~大阪夏の陣までが一気に面白みが増していく感じ。個人的に、室町時代の応仁の乱あたりは小難しくて、読むのが大変でした。

戦国時代が舞台のドラマやゲームのお供には最適な本

戦国時代全体の流れを掴みたいという人には確かにこの本はいい。でも、あくまで趣味の勉強のためっていう感じ。

私みたいに大河ドラマをもっと楽しみたいとか、戦国時代のゲームをもっと楽しむためとか、漫画の登場人物をもっとよく知りたいとか、そういう人向けの本かなぁ。私は当初の目的だった戦国の流れをおおまかに理解するというのを達成できたので、この本はとても気に入りました。

今まで嫌煙しがちだった戦国時代が急に身近になって、もっともっと勉強したいなあと思います。旅行が趣味なので、お城とか観光でも楽しみが増えそうです。