20代で始めたい投資とお金の運用を学ぶ:貯金だけしても駄目?

セゾン投信株式会社代表取締役を務める中野晴哲さんの本、「20代のうちにこそ始めたいお金のこと」を読みました。

図書館にフラリと寄った時にたまたま目に入り、目次をなんとなく眺めて借りた本なのですが、学べるポイントが非常に豊富でした。

タイトルには「20代」とありますが、30代前半の方やこれからお金のことをどうしようかと考えている新婚夫婦でも参考になると思います。

20代に投資やお金の運用を始めるべき理由

By: Mish Sukharev

この本はタイトルにある通り、20代のビジネスマンがターゲット。なぜ20代のうちにこういったお金の運用を始めるべきなのかというと、大まかに以下の理由があります。

  1. 20代には30代や40代以降にはない”時間”という最大の武器がある
  2. お金の経験を積極的に積めるのは20代
  3. 年金制度崩壊が確実な社会背景
  4. 銀行や郵便局への預金は禁裏が低いため、利息も雀の涙
  5. 長期投資を始めるのは早ければ早いほど有利

他にもいろいろあるのですが、個人的に印象に残ったのが上の5つです。

要は、年金制度崩壊は確実となった今、自分で年金を作っていくことが必要であり、長期投資は早く始めるのがベスト。時間という資産がある20代にこそ運用を始めるべきという内容です。

20代のうちにこそ始めたいお金のことの全体構成と内容

この本は全5章で構成されていて、お金の背景について述べたのが第1章。第2章で長期運用や投資について、第3章でお金の使い方、第4章で仕事観について、最期の第5章でお金に対する考え方を述べています。

ケチケチ貯め込むのもダメだし、浪費しすぎるのもダメ。運用すべきところは運用して、自分に投資すべきところは投資する。基本的に、使いべき所は気持ちよく使い、生きたお金の使い方や運用をしましょうということ。

そこで登場する長期投資の仕方について、著者は投資信託をお勧めしています。

投資信託とはどういう仕組みの投資方法?

投資信託とは、お金を運用するプロにお金預けて代わりに投資をしてもらい、そこで得た利益を得るという投資方法。株や国債、社債などありとあらゆる投資方法でリスクを分散し、株の中でも国内や海外などいろんなところで分散投資をしてくれます。

利益が出た分に応じて手数料が引かれますが、自分一人で色々な投資に少しずつリスクを分散させて投資をするのはハードルが高いため、プロが代わりに運用してくれる投資信託は投資初心者にお勧めという訳です。

もちろん、必ず儲かる訳ではありませんし、それ相応のリスクは伴います。それでも、銀行に預金するだけでは金利が低く、インフレでお金の価値が下がるというリスクを勘案すると、銀行善き煮貝の投資方法を積極的に取り入れるべき、という考えです。

 

20代の若手ビジネスパーソンに向けたお金の考え方、仕事観

この本は20代がターゲットなので、お金の使い方、考え方、貯め方はもちろん、仕事に対するスタンス、考え方、取り組み方、時間の使い方、自己投資の重要性など幅広く取り扱っています。

お金持ちになりたい、大富豪になりたいというのは人間なら誰しも願うことですが、お金を持っていることが幸せにつながらない例も紹介されています。

一生暮らしていけるお金を持てても幸せに繋がるとは言い切れない

印象に残ったのが、莫大な収入を得て資産を築いた人は「お金を失う恐怖」と闘わなければいけない点、「自分の仕事の実力に似合わない収入を得ていた現実を目の前にする恐怖」と対峙しなければいけないということ。

確かに、人間問うのは強欲な生き物で、1億あれば1億2千万円に増やしたくなり、3億あればさらにそれを増やそうとします。莫大なお金が手に入っても、それをコントロールするには大きなエネルギーが必要になるからです。

また、大きなお金を得てアーリーリタイアを果たした人たちが、社会との繋がりを断ってしまい引きこもりがちになり、お金を使いたがらないケチな人になりさがる例も多いとか。

アーリーリタイアに憧れたことがありますが、こういう金融の世界で現実にあった人の話を聞くのは、面白いですね。

投資信託を始めたくなった

今、私はいろんなお金の本を読んでいて、少しずつ勉強しています。収入も毎月きちんと入ってきて、順調に貯金額が増えていくのは嬉しいです。ただ、現金だけが預金口座に増え続けていてもいいのか?という疑問がありました。

投資を始めるにはそれ相応の勉強も必要ですし、誰かのいう事を鵜呑みにしないよう、自分の頭で考えて判断できるレベルにならないといけません。まだまだ、時間がかかりそうですが、完璧な準備は出来ませんから、どこかで「エイヤ」と踏ん切りをつけないとなぁと思っています。

投資に対するスタンスとどのお金がいつ必要かも整理しないと…

あと、投資に対するスタンスを自分なりに決めていた方がいいな、と感じました。このお金は長期投資、こっちのお金は多少はリスクに晒してみる、こっちは分散投資でリスク軽減などなど。

この先の予定を考えて、どれぐらいのお金をいつ使うのか、まとまったお金を使うのはいつかも整理して、それぞれに割り振って投資をした方がいいかな、と現時点では考えています。

私の場合の投資に回すお金の整理

私の場合、自分が使うだろうお金をこんな感じで整理しました。

  1. 結婚式で最低300万円は1年以内に絶対に使う予定
  2. 出産を想定して余裕のある蓄えがほしい
  3. マイホームの頭金(予定はないが、おそらく3年~7年以内)
  4. 長期的な老後資金

細かく言えば子供の学費とか、色々あるんでしょうけど、まぁ大まかに整理するとこんな感じでしょうか。それにしても我ながらリアルだな~(笑)

今仮に500万円あるとすれば、これをどういう風に割り振って、どういう投資スタンスで、どういう投資方法を選ぶか、こういうのをシンプルに整理して決めていくのが良いのかなぁと思っています。

具体的な方法やノウハウではなく、20代の人がお金のことをどう扱うか、その考え方の部分をこの本で学べます。また、何かやってみようという「きっかけ」としては非常にいい本だったと思ますね。