NHKあさイチ・お金が貯まる財布のひみつの感想レビューと実践/自分の中では最高の家計管理指南本

人によって感じ方は違うというのは当然理解しているのですが、私にとってこの本は今まで読んだ節約系の本の中で一番自分の価値観に合うものでした。

「お金に対する考え方=生き方」といっても過言ではなく、ここの基礎スタンスをいかに自分の納得のいくものを確立させられるかですね。自分のところでも導入したいものも多かったですし、この本は本当に買ってよかったと思います。

NHKあさイチ「お金が貯まる財布のひみつ」の感想/家計管理が苦手な人の心の声を上手く代弁してくれる本

NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意

この本は朝の生活情報番組、NHK「あさイチ」のディレクターである伊豫部紀子さんと、家計再生コンサルタントの横山光昭さんの共著です。

家計再生のプロと、家計管理なんて苦手!な典型例だった伊豫部さんなりとりが笑いあり、学びありで非常に面白いです。特に伊豫部さんがお金の管理が苦手な性格だったそうで、節約に対する読者の心の声を代弁してくれるような本です。でも、それを根こそぎ横山さんが解決してくれます。

お金の使い方は「消費・投資・浪費」が全て

お金を使うときは、全て消費、投資、浪費に分類が出来ます。よく、自分が購入したレシートを後から振り返って家計簿をつけるやり方がありますが、その時に「これは消費か?浪費?それとも投資?」と全て一つ一つ分類していきます。

自分が使ったお金を冷静に振り返ると、浪費の法則というのが見えてきます。どういう時に、どういうものに、どれぐらい浪費しやすいのか、一つ一つ振り返ることで”傾向”が見えてきます。

安いから買ってしまうのか、疲れた時に甘いものを買ってしまうのか、誘われた飲み会を断り切れずに飲み代に使ってしまうのか。

 

消費、浪費、投資の分類に付随する疑問にごっそり答えてくれますよ

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これは浪費なのか、消費なのか?いや投資なのか?迷うときがありますよね。でもその疑問にもしっかり答えてくれます。自分の目標に繋がるものは投資。浪費は避けるべきもの、という認識すらも否定します。とにかく、消費、浪費、投資に関して付随してくる疑問を先読みして答えてくれるのが超スッキリする。

浪費=無駄、浪費は削減すべきものというのが節約本の常ですが、この本は違います。浪費はあってしかるべきものであり、それを受け入れたうえで堂々と使う!

浪費財布なるものを用意し、そこに入れたお金(小銭たち)は堂々と無駄遣いできるよう、発想の逆転で気持ちを楽にさせてくれます。

クレジットカードの使い方や口座管理の使い方、各項目の黄金比率まで

クレジットカードについての怖さと家計管理との相性も踏まえ、リアルタイム決済が出来るデビットカードの導入も紹介されています。

さらに、銀行口座の使い方も伝授。これが非常に参考になって、わが家でも導入を決めました。

  1. 使う口座
  2. 貯める口座
  3. 増やす口座

この3つに分けて、それぞれの役割に応じた運用をします。使う口座は給与振り込み兼生活費全般を担う口座。コツは予算の1.5倍を入れておくこと。

予算の1.5倍ルールはわが家でも導入決定!

家計というのは毎月毎月同じ額が出ていくわけではなく、特別出費があります。知り合いの結婚式のご祝儀や医療費、家電やインテリアの購入など、予期せぬ出費がありますよね。それをいちいち貯金口座から切り崩さないために、あらかじめ余剰分を入れておきます。

でも実際の生活は予算内で収めることを目標にして暮らしつつ、イレギュラーな出費があれば余剰資金で対応します。

貯める口座は貯金専用の口座。手取り月収の半年分を入れておいたり、あるいは目的がある場合は別に口座を作って貯金。増やす口座は投資用口座です。

黄金比率は4人家族で手取り30万円で想定

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一つのモデルケースではありますが、だいたいの家計比率も紹介されているので、それも参考になります。

  • 手取り30万円
  • 住居費 24% 72,000円
  • 食費 15%   45,000円
  • 水道光熱費 6% 18,000円
  • 通信費 4%   12,000円
  • 保険料 5%   15,000円
  • 日用雑貨 2%  6,000円
  • 教育費  6%  18,000円
  • 被服費  3%  9,000円
  • 交際費  2%  6,000円
  • 趣味娯楽費 2% 6,000円
  • 小遣い  10% 30,000円
  • その他  4.3% 13,000円
  • 貯蓄  16,7% 50,000円

NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意」p90より引用

ただ、ここに書いたのはあくまでモデルケース。

自分たちの価値観に合わせて、ここは思いきり使いたい!などの項目や趣味があれば、別のところを削ればOK。項目と項目を比較して自分の価値観を把握できるようになりましょう。

 

家族の家計と夫婦の家計とお金

この本の中で非常に印象深かったのが、

お金が貯まる家は、夫婦の間に信頼を愛情がある

という言葉。耳が痛いなぁ。

第4章のP172~で妻と夫の関係、気持ちの隙間が金銭管理という形で表面化することが多いと書かれていました。妻→夫に小遣いの削減を申し出る上手なやり方や、実際の成功例も。

夫と妻、家族間の関係が円滑にいっていないことが家計という所にしわ寄せがいき、問題が表面化することが多いとのことで、夫婦の気持ちの隙間をいかに埋め合わせ、共に当事者意識を持って話し合う重要性を感じます。

ありのままの自分を受け入れて上手にお金と付き合う方法を学べる

無駄遣いばかりしてしまう自分を責めたり、自己嫌悪したりしている人も多いでしょうが、そういう人の声を代弁しながら、あるべき姿へと導いてくれるのがこの本です。

私は無駄遣いや浪費をあまりしない性格で、正直お金をあまり使いません。でも、使うべきところには使いたいし、そのメリハリがよくわからずにモヤモヤした気持ちを長年抱えていました。

そういう、今から家計をしっかり正しく管理し、「私たちはこれでいいんだ!」という自己肯定感を得て、実体のない迷いと不安を打ち消すために必要なことがたくさん書かれています。

口座の管理は目から鱗でしたし、浪費財布もわが家で導入します。家計とお金に迷いや不安がある人は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。心がすっきりすると思いますよ。