幸せをお金で買う5つの授業/お金の使い方で心が一層豊かになる!

お金で幸せを買うだなんて、何か節操のない、「お金こそこの世のすべて」というギラギラした印象を受けますけど、アメリカの大学教授が書いた真面目な本です。

日本語訳の影響もあってギラついた感じですが、ようは「どういうお金の使い方をすると、人は幸せになれるのか」をクソ真面目に研究してきた本。興味ありますよね、同じお金を使うのでも、お金の使い方を変えるだけで精神状態がよくなって、気持ちが豊かになれるって。

幸せをお金で買う5つの授業の感想と読後感

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)

幸せをお金で買う方法というより、幸せを得るためのお金の使い方を示した本というのが率直な感想。私は、本を読み終わってから、自分が納得できたポイントから、ちょっとずつでも自分の生活に取り入れたいと思えました。そういう意味では、読んだ価値はあったと思う。

ハーバード大学やスタンフォード大学などのアメリカ研究者の本を数冊読んでいる人であれば、以前聞いたことがある内容とも結構重なっています。初めてこういう本を読む人なら、目から鱗とまでは言わないけど、「なるほど!」と思えるところが多いはず。

私が一番参考になったのが、「経験にお金を使う」という所。お金をたくさん使うということではなくて、少しでもそういう使い方をすることを意識するだけでいい。

将来自分の役立つ自分の経験はもちろんですけど、家族と過ごす時間、友人と過ごす時間、子供と過ごす時間、旅行に行った経験、珍しいものを見た経験、なかなか出来ない遊びをした経験、どれもこれも、幸せを最大化して持続させる使い方です。

幸せを最大化する経験を買う!

一口に経験と言えど、いろんな経験があります。中には嫌な経験だってあるし、嬉しいもの、驚いたもの、感動したもの、ほのぼのしたもの、色々です。

その中でも、幸せを最大化する経験というものを、本文で定義しています。それがこれ。

  • 他の人々と交わることによって、社会的なつながりが生まれるような経験
  • この先何年にもわたって楽しい気持ちで繰り返し語ることが出来る思い出話につながる経験
  • あなたが感じている自分という人間、あるいはあなたがなりたいと思っている自分像に密接に結び付く経験
  • 他の選択肢と簡単に比較することができないめったにないチャンスを与えてくれる経験

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)」P51より引用

なるほど、この4つを出来るだけ多く満たす経験というのが、幸せを最大化する経験というものなんですね。

具体的な経験で考えてみると…

想像してみると、親戚同士(友人同士)で子供たちもつれてキャンプに行って、渓流で川魚をとって自分たちで焼いて食べて酒飲んで楽しむ、みたいな感じかな。

あるいは、アメリカ留学に行って、長期休暇を利用して現地を数週間~数か月かけてヒッチハイクしながら(友人たちと一緒に)大陸横断してみる、とか。

友人や親戚、家族に囲まれて幸せな結婚式とか、サプライズとか、新婚旅行とか…。

なるほど、確かにこれは自分の人生にとってかけがえのない経験になりそうだな。それなら、お金をたくさん使い込む価値はありそうだね。

モノを買う幸せはそんなに長続きしない

HolgersFotografie / Pixabay

あとこれも納得したんですが、形のあるモノの購入と幸せに関して書かれた部分。本文から引用します。

実際、経験的な買い物に対する満足感は時が経つにつれて増していく傾向があるのに対し、物質的な買い物に対する満足感は減少する傾向があるという研究結果が出ています。

さらに、

「物質的な所有物は、だんだんと背景の一部と化していくように思われるのに対し、経験的な買い物は、時間が経つにつれて益々良いものに感じられるようになるのです」。

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)」P56より引用

お、おっしゃる通りです。モノを持つ喜びは一瞬で最大化するけど、あとは小さくなっていくだけ。モノを使う喜びもあるんですが、それは「慣れ」というもので小さくなり、いずれそれでは満足できなくなっていく。

同じ本を購入するのでも、モノとして購入する人と、その内容を知るという経験として購入する人とでは、満足度も大きく違うというのが面白い。本を好きになっていく人というのは、後者の人が多いのでしょう。

もちろん、モノの豊かさを全否定する訳じゃないですけど、そっちばっかりに使わずに、バランスよく経験の方にもお金を使った方がいい、という認識ですね。

幸せをお金で買う5つの授業の内容構成

この本は全部で5章。その前後をエピローグで挟んでいます

  • エピローグ 「幸せをお金で買う」5つの原則
  • レクチャー1 経験を買う
  • レクチャー2 ご褒美にする
  • レクチャー3 時間を買う
  • レクチャー4 先に支払って、あとで消費する
  • レクチャー5 他人に投資する
  • エピローグ 視野を広げよう

「ご褒美にする」と「先に支払って、あとで消費する」は個人的にはあんまり響かなかった。他人に投資する、というのは寄付だったり、他人へのプレゼント。ここも是非自分に取り入れたいところ。

「幸せをお金で買う5つの授業」はどんな人に読んでほしいか

収入が良いのに時間がなく、とにかく忙しい人に読んでほしいと思います。そんな人なら、このサイトは見ていないかもしれないけど(笑)

あと、お金の使い方で迷っているところがある人とか、お金さえ稼げれば全てうまく行くと思っている人、年収や稼ぎを高めることばかりに意識が向いてしまっていて、その稼いだお金を何に使うかまでは一切考えられていない人も読んでほしいと思います。

アメリカの本なので、アメリカ人を実験にした内容が多いですけど、日本人でも人間の根本は同じです。