お金の勉強本の名作:知っておきたいホントに大事なお金の話

お金に関する勉強本は色々と発売されていますが、これ以上に分かりやすい本はなかなかないんじゃないでしょうか。

知っておきたい ホントに大事なお金の話」は経済の成り立ち、お金の役割といった基礎内容から、マイホーム、保険、金利、投資、経済など一通り、社会人として必要なお金の知識がまとまっています。

お金の勉強本:知っておきたいホントに大事なお金の話の感想と読後感

知っておきたい ホントに大事なお金の話

人が世の中を生きてくうえで必要なお金の知識をゼロから学ぶことが出来ます。

全く本を読む習慣がない人にとっては少し難しい内容かもしれませんが、ある程度本を読む習慣がある、語彙力がある人にとっては、この上なく分かりやすいような内容です。

お金の教科書やマネーリテラシーを学ぶ本は色々ありますが、個人的にはこの本が最もわかりやすく、内容も陳腐化しない、長く使える本だと思います。一冊手元にいておきたいような、そんな本です。

知っておきたいホントに大事なお金の話の内容と構成

構成は以下の通り。お金に関する面白い話が満載です。正直、社会人であればどれも知っておくべき内容なのですが、意外と知らなかったり、曖昧なまま放置していることが多いです。

それに「なんとなく」で理解したままで、誤解していたことも多い。こういう話は知ってるか知らないかで大きく運命を分けるので、意外とバカにできません。

序章 お金の「力」についての大事な話
-そもそも「お金」とは

2章 お金と「時間の関係」についての大事な話
-今日の100万円と1年後の100万円は同じ価値?
-知っておくべきお金の変わった性格

3章 お金の「殖やし方」についての大事な話
-必ず儲かる話はどこにある?
-知っているようで知らないリスクとリターンの話
-日本人の4分の3はギャンブラー?
-お金を殖やすさまざまな方法
-お金の殖え方を加速させる2つの魔法

4章 お金の「守り方」についての大事な話
-リスクを手名づけ、上手につきあう方法
-お金の守り方:その1「資産の分散」
-お金の守り方:その2「場所と時間の分散」

5章 お金の「稼ぎ方」についての大事な話
-どうしたら稼ぎは増えるのか?
-お金を稼ぐ方法
-稼ぐことのリスク・リターン

6章 お金の「使い方」についての大事な話
-あなたは、ホントにそれが欲しいのか?
-ホントは怖い「金融商品」の話

7章 お金と「経済」についての大事な話
-経済は、シンプルにとらえればわかる
-インフレとデフレではどっちがいいの?
-円高と円高ではどっちがいいの?

終章 お金と「幸せ」についての大事な話
-日本人が教わらなかったお金と幸せの関係

お金で誤解しがちなリスクとリターンの話

PublicDomainPictures / Pixabay

これは誤解していた!と反省したのがリスクとリターンの話です。

リスクという言葉を聞くと、危険とかマイナスイメージを持たれるでしょう。私もそうでした。リスクは避けるべきもの、とかリスクは最小限に、とかね。

でも金融の政界でのリスクとは「変動幅」のことで、リスクが大きければ大きいほど儲ける可能性も損失の可能性も大きい。リスクというと損失のイメージばかりが注目されますが、利益もリスクなんですね。

リスクのないところにはリターンはない ―虎穴に入らずんば虎子を得ず―

逆に言うと、リスクがないとリターンは絶対に生まれない。値幅がゼロということは、ずっと同じ値段ですから、儲けも損失も出ないんです。だからリスクを避け続けていると、利益は一向に出ないということです。

自分の人生でも同じで、リスクを避け続けていると、大きなものは一向に手に入らないですよね。自分がリカバリー出来る範囲内でいいから、多少のリスクは受け入れていくべきなんだな、と思います。

だからリスクに対する考え方を理解することは、そのお金の運用方針にも重要な指針となりますし、ここを勘違いしていると、バカみたいな「○○するだけで儲かる」とか「絶対損をしない」など詐欺に引っかかります。

マイホームの購入と資産の話

あと、興味深かったのがマイホームの購入について。マイホームは人生最大の買い物です。

日本人が憧れる夢のマイホームについても、現実的な金融の目線で語られています。ただし、マイホームの購入や住宅ローンを組むことについての危険性についてありのままの事実を述べているだけで、それがダメという主張ではありません。

そういう危険性がある、資産と負債のバランスが大きく崩れる可能性が極めて大きいという事実を知っていることの方が大事だからです。

企業の財務状況に置き換えて考えると、住宅ローンを組むことは非常に危険な状態に陥ってしまうという事実を理解した上で、それにどう対処するのかを理路整然と解説されています。

自分がマイホームを購入するときのことを想定して読むと面白い

固定金利と変動金利の解説はもちろんですが、私が家を購入するときは「自宅の売却価格>ローン返済額+売却手数料」に常にしておけるように工夫したいな、と思ました。

この図式であれば、何かあった時に家を手放すことがあっても、売却資金でローンはすべて返済できますからね。そのためには必要な頭金を用意しておきたいし、ある程度資産価値のある自宅を購入しないといけませんけど。

難しく考えがちなお金の話をシンプルにわかりやすく

こういう、勘違いしがちだった概念を金融のプロがわかりやすく、当たり前の考え方をしっかり叩き込んでくれます。他にも保険、金融商品の話など普遍的で陳腐化しない普遍的な内容が満載の本です。

お金に関する知識が十分でない、お金に対する将来の不安が消えないという方は、一度こういう勉強本を手に取って、知識を整理させるのが井伊かと思います。