お金本の名著・人生の値段/将来のお金の不安に対処する方法を学ぶ

名著なのかどうかはわかりませんが、個人的にはすごくよかった。人生の値段という本は、将来いくらのお金があれば幸せに暮らしていけるのかをいろんな角度から考える本です。

自分が将来必要になるであろうお金を具体的に計算して、数字に出して、今たりないきんがくはどれぐらいで、それを何年間で貯めるのかといった、超具体的な数字に落とし込み、さらに色々な手法の投資から自分に合うものを選んでいく、という内容。

ぼんやりした理論や考え方だけでなく、もっともっと実践的で具体化したお金の勉強本です。

人生の値段の読後感と感想

人生の値段 ~ゼロからはじめて必要なお金をつくる本~

「たががお金、されどお金、奥が深い」、「この先のお金の心配にどう立ち向かうかは自分次第」というのが率直な感想。

お金に縛られずにお金から自由になるには、お金のことをしっかり勉強することです。そして、それを自分に当てはめて自分の頭で考えて判断すること。結局、お金に振り回されないためには、振り回されない(溢れてしまわない)だけの「大きな器」を作っていくことが一番なのかなぁと思った。

お金持ちになってもお金の不安が消えない人もいる

Foto-Rabe / Pixabay

大きなお金が入ってきて、一生困らない分の余裕があったって大抵の人はお金の不安は消えない。大きなお金を自分でコントロールするには、それだけ大きな力が必要であり、その力を自分なりに磨いていかないと、「結局は宝くじに当たって破産」という末路に似た道を歩むんだろうなと思う。

これを言ってしまっては元も子もないけど、お金の不安から逃れて自由になるためには、(幅広い意味で)自分を磨いていくのが最善なのかなと。逆に言うと、これからの自分次第ということ。

お金に振り回されて、不安で心配で節約だらけの楽しめない人生なのか、自分なりのお金の考え方とスタンスを明確にして充実した「生きたお金」の使い方、貯め方、増やし方が出来るのかどうかは、自分次第で選んで行けるってこと。

こう考えると、ちょっと前向きな気持ちになれました。まぁ、ごくごく当たり前のことなんだけど、不安な気持ちに支配されてるとなかなか気付けないんですけどね。

人生の値段の内容と構成

人生の値段は全5章構成。

    • chapter1 潜在的人的資産の使い方
    • chapter2 構築型人的資産の使い方
    • chapter3 金融資産の見分け方
    • chapter4 金融資産の築き方
    • chapter5 金融リテラシーの高め方

この本は、「いくらのお金があれば幸せな人生を送れるか」をお金のプロである泉正人さんが研究してきたことをまとめた本です。お金が大切という意見と、お金がすべてじゃないという矛盾する意見について考察したり、全くのゼロの状態からいかにしてお金を稼ぎ、増やしていくのかを考えます。

大まかにいうと、cahpter1で70代までの人生で必要になるお金をシミュレーションし、chapter2で時間とポテンシャルを武器に、自己投資で伸びる人、そうでない人を考察。

chapter3でいつまでにいくらのお金が必要なのかを具体的な数字に落とし込んで具現化していきます。読者一人ひとりに必要なお金を出すために、計算式も用意されているので、それにあてはめていくだけ。

cahpter4で投資の選び方や自分の性格に合うものの選び方を紹介し、chapter5でお金の誤解について取り扱います。

この本がいいな、と思えるのは読者一人ひとりに合わせた内容になっている点

こういう金融本によくあるのが、「○○したければ○○しなさい!」など、予め結論が決まっていて、一つの意見を著者がひたすら主張していくというもの。

この本はそういった「押し付けがましさ」が全くなくて、個人個人の性格に合わせた投資の選び方(長期or短期、安定かスリルか、勉強が好きか嫌いか、自分でやりたいか任せたいかなど)も紹介されています。

また、chapter3で将来必要になるお金を「見える化」する作業がとても良い。今までは漠然と形のない不安ばかりが先行していましたが、いかに自分が今まで必要以上に不安に駆られていたのかがわかりました。

私の場合はこの式に当てはめていくと、(老後の資金だけを見ると)年間約55万円ずつ貯金していけばいいと分かりました。55万円を貯金だけで増やしていくのは一見大変ですが、それを投資信託や株式投資などの色んな金融商品を購入することで運用していく方法もあることもわかりました。

自分の目的地に辿りつく道筋はたくさんあって、その中から自分の目的やスタンスに合うものを選んでいけばいいんだな、と。何かこの本を読んですごくスッキリしましたし、すごく前向きになれました。

人生の値段を是非読んでほしい人

老後のお金が心配、将来のお金のことが心配、不安でしょうがないという人にこそ読んでほしいと思います。若ければ、若いほどいいです。

漠然とした不安、将来どれぐらいのお金が必要なのかわからない不安、稼ぎ続けられるかどうかが不安という人、是非本を手に取ってみてください。

また、「結局世の中お金が全て」と考えている人もこの本を読んでほしいと思います。お金に対する考え方もすごく理に適った、長年の疑問をゆっくり解きほぐすように解説してくれるので、個人的には今のタイミングでこういう考え方に触れることが出来たのはよかったな、と思っています。