正しい家計管理の感想レビュー:財産目録と口座管理で仕組み化

超シンプルなタイトル「正しい家計管理」を読みました。図書館で借りようと思って予約したところ、なんと予約件数が60件を超えている人気本で、やむなく中古で購入することに。

この手の本を結構読んできたことと、家計管理で無駄遣いが少ない性格な私にとっては、思っていたよりも収穫は少なかったです。ただし、所々この考え方は導入したいと思えるところもありましたし、これから家計管理を仕組み化したい方には良い内容だと思います。

正しい家計管理感想レビュー:会社会計の考え方を自宅経営に導入!

正しい家計管理

まず率直な感想を言うと、家計管理の中級本のようなイメージ。そこそこの収入があり、経済的に破たんはしていないけど、なんとなくの不安を感じている、自分が何にどれだけ使っているのか把握できていない人が、がっちり家計を管理するための本です。

収支予算や財産目録など必要な項目がまとまった見本の表があるので、それをコピーして使ってもいいし、本の中に書き込んでもOKです。この本はやり方の説明だけでなく、実際に自分も作業をしながら家計管理を行う”ワークブック”のような構成です。

一切の作業をせずに本の文字だけを読んでいても、なかなか内容が頭に入ってきません。ある程度でもいいので、作業を一緒にやりながら本を読み進めていくのが良いと思います。

正しい家計管理の家計と節約に対するスタンス

家計管理の目的を「自分と家族の幸せのため」とし、さらに自分の価値観に合わせて使いたいところはどこかを把握し、そこにお金を使えるように家計を管理するというのが基本スタンスです。

会社経営や企業会計と同じ考え方を家計管理に導入し、絶対に倒産できない家計経営の在り方を伝授する内容ですね。

そのために、自動的にお金が貯まり、無駄をなくし、使うべきところに使えるお金を用意しておくための「仕組み作り」がこの本のテーマと言えます。

貯金は義務として強制貯蓄の仕組みを作りますが、お金をなんでもかんでも節約するのではなく、自分が使いたいところにしっかり使えるようにすることを優先した家計管理です。

正しい家計管理の目次と内容は以下の通り。

  • 第1章 家計管理の目的
  • 第2章 家計の実態を把握する
  • 第3章 予算を立てる
  • 第4章 管理不能支出を深く見直す
  • 第5章 管理の手順
  • 第6章 中・長期の家計管理
  • 第7章 おさらい ~ 価値と幸福とお金の関係

「正しい家計管理」を読む必要性がありそうな人たち

この本と非常に相性がいい人たちというと、まず家族の家計を管理している人ですね。一人暮らしの方は、ちょっとまだ早いというか、考え方は参考になるけどそこまでガチガチに管理する必要もないかな、という感じです。

他には、

  1. 子供の教育費がかさんでいる
  2. 子供の教育費をどの程度出すべきなのかわからない
  3. 教育費は聖域となって湯水のように使いこんでしまう
  4. 夫婦でお金の話がなかなかできない
  5. 夫婦の預金や家計管理を曖昧なまま過ごしている
  6. 節約と家族の幸せがリンクせずに悩んでいる

このような方たちも「正しい家計管理」と相性がいいと思います。ちなみに、一人暮らしや独身で貯金が貯まらない!という方は「お金が貯まらない!が治る本」等の方がいいでしょう。

具体的な家計管理のやり方を簡単に説明すると…

StartupStockPhotos / Pixabay

口座の使い分けから、財産目録と予算収支の2冊のノートを用意して、自分の家計を管理する方法が紹介されています。家計簿をキッチリつけて管理するような方法ではありませんが、一つの方法として管理の仕方がかなり細かく書かれています。

口座の使い分けは入金専用口座と出金専用口座に分けて、さらに細かい項目別費用は封筒で管理する方法ですね。さらにクレジットカードと家計管理の相性の悪さを理解し、極力現金主義でいくのがベストとあります。

財布は家計財布と自分用の財布に分けて管理する方法もありました。一人暮らしの人はあまり参考にならないと思いますが、家族をお持ちの方であればいいやり方だと思います。

どうしてもクレジットカードが必要な人や使いたい人は、使った分をその都度財布や口座から抜いておいて、引き落としの前に口座に入れておくという方法もありました。正しい家計管理で紹介されている通り、全て同じやり方でやり通すことも出来ます。ただ結構細かいですし、管理も思った以上に大変です。

同じやり方を真似するだけでなく、目的を抽出してやり方をアレンジする

私のようにここまでそっくりそのまま真似するのは結構しんどいという方は、自分流にアレンジして仕組み化するのも一つの方法かな、と思います。

私の場合、封筒管理は性格的に向いていないことと、クレジットカードを使いたいというタイプ。私の場合は入金と出金は同じ口座(夫婦共同の口座)にして、小遣い、貯金は別口座に分けます。

さらに家計財布で食費、光熱費などの生活費の大半はクレジットカード(夫婦1枚づつの家族カード)で管理。小遣いは別の個人のクレジットカードと現金で使います。共同口座には1か月の予算を基に入金し、月初めには予算の1,5倍程度を入れてきます。

特別出費のたびに貯金を崩すのが嫌なので、ある程度余裕を持たせておいた方が気が楽なんでね。旅行やレジャー、家電の買い替えなどの預金は毎月別の口座に少しずつ貯金します。家族の貯金、特別出費用の貯金に分けています。

家計管理を考えるきっかけに

いずれにせよ、家計の目的は家族の幸せを維持することにあり、家計を倒産させない為です。そのために貯金があり、使いたいときに使うのであり、貯金や管理そのものが目的ではありません。

お金を貯めることが幸せではありませんから、この手の本を読むことで自分の家計の在り方を見直し、それを実践するきっかけになればいいかな、と思います。