毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術:長期でコツコツ運用

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)」を読みました。お金の運用に興味があって、その中でも投資信託を始めたい。でも何を、いつ、どれぐらい、買い続ければいいのかがわからないという人にはぴったりの本です。

この本は毎月5万円、ボーナス月で20万円を長期で自動積み立てを行い、最終的に7,000万円の資産を築こうというのが趣旨です。そのためにどの銘柄を選べばよいか、どういう配分で購入していけばいいかをまとめています。

毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術/考え方は参考にしたいけど、鵜呑みは危険?

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)

読後感は、すごくいい本に出会えたという満足感が大きく、この本の内容をもとに投資を始めよう!という気持ちでした。

しかし1日経って冷静に考えると、「いや、これだけで絶対儲けが出続けるがない。儲ける可能性があるのなら、損失の可能性もあるのが投資だな」と少しトーンダウンしました。

一度冷静になってAmazonのレビューを見てみると、やっぱり7割程度の人が高評価で、残り3割が低評価という、賛否両論の状態です。長期投資のやり方の一つではあるけど、これさえやっていれば必ず儲けが出続けると考えるのは危険です。

それと、数年先に使う予定のあるお金の投資についての考え方が不明瞭なままだったのも不満でした。

結局のところ、先のことは誰にもわかりませんし、最終的には自分が勉強して知識を身につけ、その知識を駆使して自分に合うものを判断して選ぶのが大事なのかな、と思います。

長期の積み立てで投資信託を購入するための手順と銘柄の選び方

大まかにいうと、この本で推奨されている手順が以下の通り。

  1. 購入(販売)手数料がかからないノーロード型インデックスファンド
  2. 投資先の地域、資産、投資時期、リスク資産の分散
  3. 窓口を一つに絞る
  4. 組み合わせの決定(ビギナー型、均等型、積極型)
  5. 投資カレンダーの決定
  6. ファンド積み立ての申し込み
  7. 引き落とし開始
  8. 年に1度の手動投資+リバランスの実施

販売手数料のかからないノーロード型の、しかもインデックスファンドを選びます。運用のプロに任せてその都度売り買いを行うアクティブファンドではなく、日経平均株価などに連動する形のものに集中。

投資先の国と地域、債券や株などの資産の分散、そして長期の積み立てで行う時間の分散でリスク軽減を狙います。窓口の選び方も詳しく書いてあり、自動引き落としが可能で、上記のファンドを販売している窓口として有名なネット証券が幾つか紹介されていました。

さらに、積極型、均等型、ビギナー型の3タイプに分かれて投資のバランスを決めます。ビギナー型ほどリスクの少ないファンドの割合が大きくなります。

引き落としが始まったら、自動で長期投資がようやくスタート。年に一度、春か秋のボーナス時期にバランスの崩れたポートフォリオを手動投資でバランスを整える。それを何年も続けていきます。

機械的に値段が動くインデックス投資ですが、日経平均株価を見ればわかる通り、必ず上がり続けるなんてことはありません。やはり長い目で見れば少しは上がっているかもしれませんが、どのタイミングで売却するのかにも左右されます。

リーマンショックの直後や中国ショックの直後だったら、長期の積み立て投資と言えど、損失も大きくなっていたでしょうしね。

老後資金の積み立てを考慮した長期の投資信託術だが…

この本の投資目的は、基本的に老後資金の為です。プライベート年金として、今までの生活レベルを維持できるように長期で積み立てていく、というのが目的。

なのでしばらく使う予定の無いお金、老後資金のための運用をしたいという方にはおすすめできる本なんです。でも、これからちょくちょくまとまったお金が必要という方はどうすればいいのか?

いつもこういう投資本で疑問に思うのが、老後資金と言えど、年齢が若ければそれまでにまとまったお金がどうしても必要になります。結婚式、マイホームの頭金、子供の学費、そのお金は投資から確定させて出すのか?貯金なのか?

こういった今後使う予定のあるお金についての運用術はどういう投資をしてどういう売却をすればいいかの説明が弱いのが不満です。

今後使う予定のあるお金の投資について

最後のQ&Aで「教育資金も必要だが」という項目で、36歳の男性が今後使う予定のあるお金の投資について質問しています。

その返答がこちら。

考え方としては、1つのポートフォリオをしっかり作る。そして、時々の資金ニーズ」に合わせ、ポートフォリオから、必要な「人生の出費」を適宜引き出せばよいのです。

なるほど。

ただし前提として

ニーズが発生するまでに10年以上の時間があれば、投資によって増やしていくことに問題はありません。

とあります。10年以内に必ずある資金ニーズについての投資の考え方が、ここでは示されていないんです。他のページで、5年以内に支出が決まっているお金は確保済みであれば、マネー状況に応じてツールを選びましょう、とある。

マイホーム購入の頭金を貯めているけど、ある程度貯まっているお金はどうすべき?

ということは、5年~10年以内に使う予定のあるお金を貯めているのであれば、投資はせずに貯金せよということになりますね。

でもマイホームの購入の頭金に1,500万目標、今現在貯金が600万とすると、これから貯金をひたすらしていけばいいのか、その600万の何割かを運用すべきなのか…。

この辺のおおよそ5年以内を目標にした大きな額のお金出費がある場合、そもそもポートフォリオを組んで一度投資を開始すべきなのか、国債や定期預金などのローリスクで運用すべきなのかがまだ自分の中ではっきりしません。

しかもそのお金が必要になるのが2年後かもしれないし、3年後かもしれないし、5年後かもしれないし、もっと先かもしれない。

老後資金と資金ニーズのあるお金は別で運用すべきなのか?

10年以内に必要なお金で、既にまとまった額がある場合は低リスクの運用(定期預金、国債や社債など)を行って少しでも増やしておく、というのが今のところの正解なのかな、と思っています。

投資というと、老後資金で一切手を付けないというのだと分かりやすいのですが、そうでないお金の運用というのが難しいんですよねぇ。